昨日、クレモナからもどりました。今年は4回の訪問になりましたが、成果はどっさり。面白い話がたくさん聞けました。
いよいよ、クレモナガイドを出版します。
●「弦楽器愛好家のためのクレモナ徹底ガイド」を出版します
11月初旬に、せきれい社からクレモナのガイドブックを出版します。単なるガイドブックではなく、ややディープなクレモナの様子、そして30人ほどのクレモナの製作家のインタビューなどを含む、内容たっぷりの本になります。取材後に書いた原稿のほぼ半分しか載せられないので、クラウドファンディングにリターンに「もっと知りたいクレモナあれこれ」いう小冊子もつける予定です。取材費などはほとんど自腹なのですが、どうしてもカラーページを増やしてたくさん写真を使いたいので、クラウドファンディングを短期決戦で行っています。是非、ご協力ください。
クラウドファンディングのページはこちら
0)カラーページ(クレモナの四季や見所、ヴァイオリン博物館など)
1)クレモナの魅力
2)クレモナ学入門(歴史やクレモナお散歩つき)
3)楽器の街、クレモナ
4)クレモナの歴史を作った弦楽器製作者たち
5)現代のクレモナの製作者
6)クレモナに行こう
付録:クレモナ詳細マップ、クレモナの製作者一覧
取り上げた主な製作者(敬称略)
松下敏幸、Primo Pistoni, Stefano Conia, Simeone Morassi, Vincenzo Bissolotti, Giorgio & Daniele Scolari
Marcelo Ive, Dante Fulbio Lazzari, Dario Occhipinti, Alessandro Voltini, Marco Nolli, Silvio Levaggi,
Massimo Negron, Francesco Toto, Marcello Villa, Angelo Sperzaga, Nicola Lazzari, etc
その他、柏木セレクション16人
出版:せきれい社
製作・デザイン:uniQtion
写真:August Columbo、佐久間にの
文章作成:柏木真樹
定価:税別2500円
クラウドファンディングのリターンの内容
・2500円 本のみのリターン
・3000円 特製のしおり3枚付き
・6000円 小冊子「もっと知りたいクレモナあれこれ」付き(おすすめ)
・15000円 小冊子、クレモナ報告会(クレモナの楽器の弾き比べミニコンサートとイタリアワイン、軽食付き)(おすすめ)
・20000円 小冊子、報告会、レッスン付き
・50000円 小冊子、報告会、現地でのご案内(日程は調整、交通費、宿泊費はパトロン負担)
●身体を傷めている方へ
最近になって、新たに身体を傷めた方の問い合わせが何件かありました。いずれも「もっと早くきて欲しい」という状態でした。
大々的に宣伝しているわけではありませんが、身体(特に手)を傷めた方は、お気軽にご相談ください。身体に合ったリハビリを見つけるのはそれほど簡単なことではありません。
●各種講習会を行っています
音楽史講座は4回で終わらず、最終回およびまとめを10月に行う予定です。
バロックヴァイオリン、中世フィドル、ヴィオラ奏者の坂本卓也先生の講座も生徒向けに行いましたがとても好評で、定期化することも考えています。
告知がなかなかできず、生徒向けだけにとどまっていましたが、これからはもう少し告知していこうと思います
・10月20日(日)
【楽器の調整講座・中級編】
基礎的なことは8月の講座でお話をしましたので、10月は以下のような予定で行います。
1)楽器の判断の仕方
楽器を弾いた時に「この楽器はどんな楽器なのか」を判断するための方法論をお話しします。
音を聞くだけでなく、振動をどのように感じるか、持った時にどのような感触があるとどんな音がするか、など、
かなり突っ込んだ話をしようと思います。
2)自分の楽器を改善するためにはどうしたらよいか
基礎編の延長線上ですが、さらに詳しいお話をいたします。
・なお、基礎編の受講希望者が多ければ、20日の講座の前に基礎編を行いますので、お問い合わせください。
時間・場所
15時から(19時までの予定)柏木音楽スタジオで
料金:生徒、アズール団員は4000円。その他は5000円
・11月24日(日)
【音楽史講座、最終回とまとめ】
ロマン派で止まってしまった公開講座ですが、それ以降をまとめて、資料も完成させて総まとめを行います。
6時間のロング講座です。これまでの講座を受けていない方には資料を送ります。
時間:13時から19時まで
料金:生徒、アズール団員は5000円(資料代込み)その他は6000円
今回初めて受講される方には、前回までの資料を事前に送付します (メールの場合500円。ハードコピーは1500円)
また、通しての録音も有償で配布します。
【坂本先生の講座】
2日
坂本卓也先生の実践的バロック講座
9:40-11:00
講座 「バロックの通奏低音 A」
対象:バロック
内容:通奏低音の意味、和音の数字の読み方
※鍵盤楽器や撥弦楽器の奏法の講座ではありません。
持参:五線紙と筆記用具
バロック音楽で重要となる「通奏低音」の『数字』の読み方を学びます。
実際に通奏低音をどう演奏するかではなく、ヴァイオリンなど、上声パートを演奏するときに必要な、「数字の振られているヘ音記号のパートから和音を導き出す方法」について座学で学びます。
11:20-12:40
講座 「バロックの通奏低音:解決譜の作成」
対象:バロック
条件:度数の計算ができること、通奏低音の数字について理解していること
内容:通奏低音の数字から解決譜を作成する
※鍵盤楽器や撥弦楽器の奏法の講座ではありません。
持参:五線紙と筆記用具
バロック音楽の現代出版譜を購入すると、よく「ピアノ伴奏譜」が同梱されています。しかし、この「ピアノ伴奏譜」の右手パートは「作曲家ではない誰か」が作成したものであり、残念ながら、作曲当時の様式に則っていなかったり、音が多すぎて独奏パートに干渉してしまい実用的ではないことがほとんどです。
そこで、17~18世紀のオリジナルの楽譜から、鍵盤の右手パートを自力で作成することができるよう、学びます。
※この講座は1度の受講で完結しません。何度も同一講座を受講して演習するうちに、少しずつ「できるようになってゆく」タイプの講座です。
3日
坂本卓也先生の実践的和声講座
9:40-11:00
度数の計算
対象:中世 ルネサンス バロック クラシック ポピュラー ジャズ
内容:1度~8度程度までの、完全、長短、増減 までの度数計算
持参:五線紙と筆記用具
すべての西洋音楽理論の基本となる「音程」についての講座です。和音を理解するために必要な「2つの音の『音程』(=『何度離れているか』)」を確実に理解できるようになるための講座です。
この講座では同音から1オクターヴ程度の範囲の、長・短・完全・増・減音程を学びます。
まだ全然わからない人はもちろん、1つの音程を考えるのに5秒以上かかる人、4度・5度の「完全・増・減」がなかなか覚えられない人もぜひ受講してください。
11:20-12:40
コード初級 A
対象:ルネサンス バロック クラシック ポピュラー ジャズ
条件:度数の計算ができること
内容:3和音まで(major / minor / augmented / diminished / suspended 4th)
持参:五線紙と筆記用具
楽器を弾く時、特にアンサンブルをするときには、演奏しているところがどのような和音か理解していることが強力な武器になります。
この講座で学ぶコード理論(コードネーム)は、クラシックの和声とは根本的に異なる、ポピュラーやジャズでよく用いられるものですが、クラシックを演奏する際にも「知っているととても便利」なので、理解していくことをお勧めします。
「A」では「和音とはなにか?」というおはなしからはじめて、3つの音からなる和音までを学びます。
料金:各コマとも2500円
サラサーテの連載と増刊号
「ヴァイオリン習得術革命」を好評連載中です。これまでの常識にとらわれない考え方で、身体の使い方だけでなく、音楽的なことまで広い範囲での取り組みをしています。また最新号では、ストラディヴァリの時代から使われていた木材の産地の災害に対応するクレモナやブレシアの活動を短いレポートにまとめました。ぜひ、ごらんください。
また増刊号「ヴァイオリンを始めよう」も発売中です。サラサーテ誌に掲載された記事および書き下ろしの記事で、ヴァイオリンを始める、また、始めたばかりの方たちにとって役に立つ本に仕上がっています。私も過去記事、書き下ろしなどで協力させていただきました。ぜひ手にとってみてください。
●大阪レッスン
・10月22日(火・祝)
・12月22日(火・祝)
・2月24日(月、祝)
いずれも大阪の坂本音楽スタヂオ
詳細は坂本音楽スタジオ(sakamoto.music.studio.osaka@gmail.com)まで
●名古屋のレッスンについて
14年間続けている名古屋のレッスンですが、受講生が少なくなったために月1回で行っています。
各回ともに1、2名の余裕がありますので、希望者はお問い合わせください。
●小田原ライブ
11月30日(土)小田原しずく会ライブ
詳細は未定ですが、お題は「音楽で世界旅行・・・その1」です。
お申し込み、お問い合わせは「小田原しずく会」shizuku.odawara(あっと)gmail.com
((あっと)を@になおしてください)までお願いいたします。
●レッスンについて
当教室は、生徒の募集について一切の制限をしておりません。「初めてなのにとてもお願いできない」ということは全くありません。むしろ、真剣に上手になりたいのであれば、最初からしっかりしたレッスンを受けた方が回り道をせずに済みます。お気軽にお問い合わせください。
身体に痛みや違和感を感じている方は、できるだけ早いうちに正しい対処をすることが望ましいのですが、原因がわからないままにあれこれと工夫をしてしまうと、より悪い状態になってしまうことも少なくありません。体の問題については、ヴァイオリン・ヴィオラに限らず、他の楽器の方のご相談でもかまいません。できるだけ早くご相談ください。
時間配分の修正を行いましたので、現在はいずれの時間帯にも若干の空きがあります。土日、平日夜については、毎週決まった時間のレッスンはお引き受けできませんが、単発でのレッスンは可能です。
スタジオでは、私とアシスタントの濱田ゆかりがレッスンを行っています。料金なども異なりますので、詳細はお問い合わせください。