柏木真樹 音楽スタジオ

トップページ > Blog > クレモナレポート > クレモナ食事情とちょこっと楽器の話

 クレモナの食事情についても少し触れておきましょう。本当は「イタリア食事情」と大風呂敷を広げたいのですが、なにせ、今回のイタリア旅行は、ミラノに24時間いた以外はずーーっとクレモナだったので、それ以外のことは全くわかりません(笑)。基本的には、レストランで料理の写真を撮るのは好きじゃない(コンサートを録音しているのと同じように感じる)ですが、今回は、お断りをして、結構たくさんの写真を撮りました。

 実は、今回のイタリア行きには下心がありました。当初の予定では、「クレモナを二日でやっつけて、そのあとナポリ(で、ピザとモッツァレラと海の幸をしこたま食べてチロをたらふく飲んで)に、さらにクーネオ(で、ネッビオーロを浴びるほど飲んでポルチーニを食い尽くし)に行くぞ」と思っていたのです。ナポリは、個人的にはとても興味がありました。詳しい理由はサラサーテ誌の12月末発売号に書こうと思っていますが、「ナポリこそクレモナの弦楽器製作暗黒時代を埋める存在ではないか」と考えていたからです。実際に19世紀にクレモナで弦楽器製作が下火になった頃、ナポリにはガリアーノという大工房がありました。ガリアーノの初代はクレモナで弦楽器製作を学んだので、歴史がつながっているのではないか、と考えたのです。しかし、事前の下調べで「ぜーんぜん、そんな面白いことはなくて、弦楽器製作の歴史はぶっちぎれている」ということにほぼ確証が得られたので、ナポリは取材対象から外しました(涙)。それで、あえなくナポリピザとモッツァレラと海の幸を諦め・・・さらにミラノからさらに北にも、19世紀にいくつか有名な工房があり、こちらにも興味があったのですが、これもクレモナの歴史とはあまり関係がなさそうで・・・クーネオを行き先から外しました(涙)。それで、あえなくネッビオーロとポルチーニを諦め・・・その分、クレモナで思い切り楽しい経験ができたので大満足な旅行ではありましたが、食に関しては、「せっかくこんな時期にイタリアに行ったのに、信じられなーーーい」(と、食いしん坊の友人に言われました)というくらい、当初予定していた美味しいものを食べられませんでした。

 クレモナでの「食」は、実は最初からあまり期待していませんでした。畜産業が盛んなところなので、ハムやチーズが美味しいだろうとは思っていましたが、根っからの和食党の私としては、1日食べたら飽きるだろうと思っていたからです。地産地消が今でも徹底しているイタリアですから、クレモナで美味しい魚が食べられるとは思えません。好きなワインは、1にネッビオーロ、2にネッビオーロ、3、4がなくて5がシチリア(何故か地名)、というわがままですから、ワインもあまり期待できないと思っていのです。

朝食。ご覧の通り「野菜フリー」です(汗)

朝食。ご覧の通り「野菜フリー」です(汗)

 

 

 実際にクレモナにいると、まず、ホテルの朝食が難関。野菜が全くないのです。パン(イタリアで食べたパンは、最後にミラノで食べたもの以外、かなりイマイチでした)とチーズ、ハム、サラミが数種類ずつ、シリアル、卵、フルーツ、飲み物というラインナップで固定。繊維質を取ろうと思うと、雑穀のようなシリアルを食べるしかない。ビタミンを取ろうと思ってフルーツを食べると糖分が多すぎる。朝は大量に食べないと1日が持たない人なので、どうしてもパン、チーズ、肉類をたくさん食べてしまいます。油脂分も塩分も多すぎる・・・クレモナに限らず、ホテルの朝食が美味しくないのは仕方ないのかもしれませんが(美味しい朝食を出すようなホテルには泊まれません/苦笑)、それにしても体に悪そう(涙)。クレモナで2箇所、ミラノで1箇所、それぞれ四つ星と三ツ星のホテルに泊まりましたが、朝食は判で押したように同じパターン。これがイタリアのスタンダードなのかなぁ・・・日本のちょっと良さげなビジネスのほうが、味はともかく、少なくとも体には良さそう。

 

 クレモナが「美味しくない街」であることは、クレモナ滞在中に取材させていただいたナポリ出身のリペアラーが盛んに強調していました(この方のお話とナポリの事情についてはまた後ほどまとめます)。彼曰く「ナポリからクレモナに来ると美味しいものがないので落ち込む。僕の友達は、自分の家にピザを焼くための石窯を作って、毎日ピザを食べている」のだそうです。彼もさすがにナポリ出身だけあって、楽器の話とナポリの音楽事情の話をしていたら、いつの間にか食べ物の話になってしまいました。彼は、モッツァレッラチーズの発祥の地(ナポリから車で30分ほどのところだそうです)出身で、「クレモナでイタリアを食べたと思うな。今度は是非、ナポリに来い。美味しいものを食べさせる」のだそうです(笑)。僕としては、ピエモンテ出身の人ともお友達になりたかった(汗)

 実は、東京を出てからずっと円の弱さを痛感していましたから、食事も気をつけないと予算オーバーになると思っていたのですが、実際にはクレモナでの外食は、概して高くありません。東京でうんと安いイタリアンやバルに行くくらいだと考えていいでしょう。そして、何よりワインが安い。お店で飲んでも、1000円そこそこから、そこそこ飲めるワインが沢山あります。しこたま飲む呑んべにとっては、東京より確実に安いと思います。

 実際にイタリアにいて不思議だったのですが、ワインをいくら飲んでも酔わない。最初の晩こそ、普段飲む量(ワイングラス3、4杯)で結構いい気分になったのですが、二日目からは、気がつくと1本以上飲むのが普通になりました。それでも、ほとんど「酔っ払い感」がありません。何故なのか考えてみましたが、どうやら原因は食べ物にありそうです。私は普段は和食党。朝は干物と納豆、味噌汁、おひたし、夜は焼き魚や刺身と野菜、という毎日ですが、ミラノに降り立ってからは、チーズとハム、オリーブオイルのオンパレード。通常の数倍の油脂分を摂取しています。油脂分をたくさん摂取するとアルコールの吸収が減る、という話を聞いたことはありませんが、実感として「摂取されていない」感がありました。しかし・・・だから、みんな立派な体格になるのね・・・(それにしても、楽器製作者は痩せている人が多かったのは印象的でした)

 クレモナの街の中心には、オープンカフェやバー、レストランがたくさんあります。もちろん、すべてイタリアン。クレモナ旅行を考えていらっしゃる方は、イタリアン以外は食べられないと覚悟を決めて行かれないと衝撃を受けます。世界中どこに行っても必ず見かける中華料理店すらありません。2、3年前まで、1軒だけ中華料理屋があったそうなのですが、何故か日本料理店に変わったそうです。そうなんです、日本料理店はあるにはある。それも3軒も(汗)ハムとチーズに飽きた私が「行きたい」と言うと、日本人製作者が笑いながら「やめたほうがいい」とのこと。3軒とも中国人と韓国人がやっているそうで、「日本人には食べられた代物ではない」とのことです。ヘンテコな巻き寿司やバーベキューソースの天婦羅がでるらしい(怒)。そこで食べたというイタリア人に「日本の料理は大したことない」と言われて、ムキになって反論しました。数年のうちに日本に来ると行っていたので、絶対に頭を下げさせてみせます(笑)

 さて、問題の「イタリアン・レストラン」ですが・・・

お店はおしゃれな感じ。昼はおそらく外の席も使っているのだと思います

お店はおしゃれな感じ。昼はおそらく外の席も使っているのだと思います

 

 

 何人かに「おすすめ」を聞いて、連れて行ってもらったりもしました。そういう店は、美味しいものがあります。一番美味しかったのは、松下さんが連れて行ってくれた「海鮮料理専門店」。クレモナで? 同行者が松下さんに「柏木さん、ハムとチーズに参っているので、何か他のものはありませんか?」と言ってくれたので「それなら、ここしかない」と言ってご一緒させていただいたお店です。クレモナ市街から車で5分ほどのポー川のほとりにあるレストランです。

 

 

 

オードブル「生」どれもとても新鮮です

オードブル「生」どれもとても新鮮です

 

 

 

 このお店、日本人だけで行くのは困難です。メニューがない上に、店主を始めとして、スタッフは英語を話しません。「話せない」のか「話さない」のかは不明ですが、とにかくイタリア語が「ぺらぺら」でないと、オーダーすらできません。入店すると、店主がやってきて、メニューを説明します。「最初のオードブルは、生の魚介と火の通ったものを選んでね。今日は、エビが2種類、マグロ、スズキ、サーモンが生のオードブル。火の通ったものは、エビとカニとイカ、それに白身。海鮮で取った美味しいスープがあって、タイ、スズキ、(ポー川で取れた)魚などもある。調理法はグリル、ソテーなどなんでも。ぺらぺらぺらぺら・・・」と、機関銃のように説明してくれます(もちろん、聞き取れたわけではなく、後で松下さんに説明してもらいました)。それ

火の通った前菜。これも食べたかった・・・

火の通った前菜。これも食べたかった・・・

を聞いたら、客は「このオードブルと魚はこれをグリルで、スープとなんとか・・・」と一気にオーダーします。このやりとりができないと、何も食べられません。魚介類は、店主が毎日早朝に海辺の市場まで行って(何時間もかかるでしょう)仕入れたもので、新鮮そのもの。松下さんは完全に「イタリア人」していて(見かけもすでに日本人に見えない/笑)、店主とあれこれとやりとりしています。この店一番の常連らしく、土壇場で予約したのに(取れたのがラッキーだそうです)、一番良い奥の席。店の人とも冗談を言い合っています。一同、そのやりとりを口をポカンと開けて、「早く食べたい」モード全開。かなり良い泡と白ワインを次々に飲みながら、食事会が始まりました。

 

 

 

ご覧のように少し細身。身質も日本のクロダイとはやや違います

ご覧のように少し細身。身質も日本のクロダイとはやや違います

 

 

 

 

 オードブルは生を選択。まさか、クレモナでお刺身が食べられるとは思いませんでした。2種類のエビは、白いエビがザリガニ系。赤いエビは、日本でいえばボタンエビと甘エビの中間のようなもの。食べたことはありませんが、羅臼の「ブドウエビ」に見かけは近い。後は、マグロのタルタル、サーモン、スズキのカルパッチョ。塩分は控えめで、好みでオリーブや塩を足して、ということでしたが、そのままで。マグロ、サーモンは「こんなもの」でしたが、あとは魚好きの日本人でも十分満足できる美味しさです。ハムとチーズに飽きていた口と胃袋が一気に生き返りました(笑)。火が通ったオードブルも美味しそうですが、同行者は一口もくれなかった(爆)ので、味はわかりません。「とっっっても美味しい」そうです(とっっっても悔しい。両方食べたかった)。次に登場のスープがとても美味しい。フィメにアサリを加えたスープだろうと思いますが、旨味の引き出し方がとても上手です。一緒に入っていたインゲンはいらないけど(イタリアでは野菜は「ウェルダン」が基本です/苦

スープです。野菜など、結構具沢山

スープです。野菜など、結構具沢山

笑)、最後はパンですくって食べちゃいました。本日一番のオススメというタイ(日本の真鯛ではなくクロダイに近いが別種だと思う)は、ドライトマトなどを使った少し酸味のあるソースでいただきました。これは、もう少し下塩が効いていた方が味がもっと立つと思いました。その他にも、松下さんが「まだ食べるの?」と驚くくらい食べて(謎のディナーで登場したイカリングもリベンジしました。定番料理なのですね)、さらにデザートまで。このデザートがまたとても美味しかった。普段はあまりデザートを食べないのですが、しっかり食べちゃいました。そして、飲みに飲んだり、ひとり1本半くらいかなぁ・・・さて、これで「How much?」

 松下さんは「あちゃー。今日は高いなぁ。いいワインを飲みすぎたから」と言っていましたが、私の想像よりはるかに安いのです。東京でこのコースをこのクオリティと量で食べたら、食事だけでひとり12000円はするでしょう。ワインを入れたら十分に2万円コースです。ところが、飲み物を入れてほぼ60ユーロ。「松下さん価格」である可能性は否定できませんが、それにしても激

私がいただいたデザート。甘すぎずとても美味しい

私がいただいたデザート。甘すぎずとても美味しい

安感がありました。イタリアの他の地方はわかりませんが、じもってぃのレストランは、そんなに高いものではないのです。東京が異常なんでしょう。滞在中に3回も行ったレストラン(特別に美味しいから通ったわけではありません)でも、パスタとサラダをシェアしてビールとワインを少し飲んで、だと、ひとり20ユーロくらいです。

 不思議なもので、海の幸をたくさん食べた後は、ハムとチーズが苦にならなくなりました。その後は、ミラノのマルペンサ空港まで、肉食動物(笑)

 

 

 

 

 

 

 

バー兼リストランテの入り口。中にレストランがあるなんて、知らないと入れません

バー兼リストランテの入り口。中にレストランがあるなんて、知らないと入れません

 もう一軒、やはりクレモナ在住の製作者、永石さんに連れて行っていただいたお店も、なかなか面白いところでした。入口からはいると、立飲みが主のバーなのですが、バーの横のドアを開けるとリストランテになっている。ここもクレモナでは人気のお店です。バーの入口でばったり会った松下さんに「ここの豚の煮込みはとっても美味しいから是非食べてね。でも、数量限定だからあるかなぁ」と言われ(永石さんがすでにその料理を予約してくれていました。感謝!)、ワクワクして入店。それにしても、クレモナはちょこっといるだけで(知り合いも少ないのに)、あちこちで「ばったり」が多いです(笑)。少しばかり広めの大学のキャンパスくらいのイメージでしょうか。

 このお店、とても面白いシステムがありました。それはワインです。お店にはワインリストがありません。「ワインは・・」と聞くと、永石さんが店の奥のほうに連れて行ってくれました。そこには大きな棚があり、ワインが所狭しと並んでいます。「好きなのを持ってきてください」と言われて「??」。そうなんです。いわば、ワインの「回転寿司」なんですね。好きなワインをテーブルに持ってくると、店員がチェックしてくれます。「値段は・・」と聞くと、高いものは別にあるそうで、普通に飲んでも大丈夫みたいです。実際、どれも10から30ユーロくらいでとってもリーズナブル。飲んべには危ないシステムです(笑)。料理はどれも美味しくて、オススメのお肉もとっても美味しかったのですが、「あれもこれも」と頼んでしまい、最後のお肉は半分お持ち帰りになりました。

 その他は、4軒ほどレストランに入りました。一応「オススメ」が中心です。どこも値段は高くなく、それなりに食べられる「イタリアン」ですが、特別に印象に残る料理もありませんでした。ニョッキもつなぎが結構入ってたし・・・

 面白かったのは、市の中心部でやっていた「屋台村」でした。20軒ほどの屋台(車が調理場になっている)が広場を取り囲むように食べ物や飲み物を売っていて、中央にはステージやテーブル席がある、というよくある配置です。この屋台が、何だかよくわかりません(笑)。ハンバーガーだの揚げ物だのが多く、ワインもたくさん。目立っていたのは、一番奥の入り口近くにあったビールの屋台です(写真を見てくださいね)。前にはながーーい行列。明らかに飲み比べをしている人たちがわらわらと集まっていました。

こんな感じのところで注文してお金を払います

こんな感じのところで注文してお金を払います

 

 

 

 ちょうどお昼時だったので、人気がある(行列が長い)ものを食べようかとも思ったのですが、いやいや、行列に騙されてはいかん。日本でも何度も騙されたじゃないか。屋台を一回りして、読めないイタリア語を必死に読んで(こういう時は真剣です)ふと目にとまったものがありました。「チンタセネーゼのハンバーガー、フレッシュポルチーニ入り」こういう看板が当てになるかどうかわかりませんでしたが、こんなものが目に入ったら食べるしかないじゃないですか。他のものは5ユーロとか7ユーロが多かったのですが、さすがに12ユーロもします(逆に、これで5ユーロだった食べないかも)。でも美味しいものを散々諦めた恨み・・・で、オーダーしました。そこからが大変・・・

 列に並んで注文してお金を払うと、一枚のチケットを渡されます。それには、注文と数字が書いてある。これをどうするのかなぁ、と思っていたら、車の調理場のお姉さんが「なんとか、なんとか、なんとか」と叫んでいます。すると、車の前にいる人の中から数人がチケットを持って来てお姉さんに渡している。そして出来上がると、ハンバーガーを作っていたお兄さんが「なんとか、なんとか、なんとか、なんとか」と叫びます。先ほどチケットを渡した人が順に受け取っているのです。さあ、大変だ。イタリア語で136って何ていう

チケットを買って自分の番が来るのを待つ人々

チケットを買って自分の番が来るのを待つ人々

んだ? イタリア語の数字なんて、一桁がやっとだというのに・・・これがわからないと、お金を払ったのに食べられないかもしれないのです。しかし、食べ物のためならなんでもする私ですから、となりに立って同じように待っていたお兄さんに、「英語、話しますか?」と聞いてみました。しかし、撃沈。その辺りの人たちもみんなかぶりを振っています。ほんっっっっとに英語が通じません!!それでも、数字を指差して手を広げて首をかしげると、こちらの意図を理解してくれました。それから、発音の特訓です。「チェント・トレンタ・セーイ、チェント・トレンタ・セーイ・・・・・」5回目くらいに、親指を立てて「グー」というお許しをいただきました。しかしなーんだ、一桁とあんまりかわらないのね。というわけで、無事にありつくことができました。ほんとうのチンタセネーゼかどうかは不明ですし、入っていたポルチーニは親指大のものでしたが、それなりに美味しいものでした。

 この手の「お祭り」は、頻繁にあるものではないようです。連日深夜まで、クレモナのじもってぃたちがたくさん集まって、飲んで食べていました。屋台さんたちは、あちこちをめぐっているのでしょう。小さな、楽しい思い出になりました。

 

クレモナとは少し離れますが、最終日のミラノで面白い店に行きました。実は、ミラノにはサラサーテ陣とは別に入ったのですが(クレモナで取材が残っていたので)、「ホテルに着いたら伝言しておいて。夜はどこかに行くと思う」と言われていたのです。ところが、待てど暮らせど連絡がない。「放置プレイだ!」と憤っていたのですが(メールが届かなかったようです)、おかげで面白い店にたどり着きました。ネットでイタリア版「食べログ」のようなページを見ていると(自動翻訳があるので概要はわかります)、「イタリア全土のチーズ、ハム、サラミ、そしてワインが揃っています」という何やら嬉しいコメントが。評価も比較的高く、電話で予約して(英語が通じる)出かけました。

 お店に着くと店主がお店のシステムを説明してくれました。イタリアを4つに大きく分けて、それぞれのチーズ、ハム、サラミが用意されたプレートが基本ですが、それ以外にもたくさんの種類があります。オーダーは「こんなものが食べたい」というと、カスタマイズしたプレートも作ってくれます。説明もとても詳しく、しかもわかりやすい。あれこれと質問攻めにして、プレートを作ってもらいました。そしてワインもかなりたくさんの種類があります。「これこれこういうワインが好き。だけど、あまり高くないやつで、オススメのものを」とお願いしたら、4種類ほど持ってきて説明してくれました。これまでのイタリアの食事から、グラスで4杯は楽勝、と思って、4種類を順序を決めてオーダー。ところが、やられました。一杯目のワインが注がれると「何だ?」。大きなグラスになみなみと注ぐのです!「ダブル、ってお願いしてないよなぁ(エスプレッソじゃあるまいし)」と訝って、店主に「いつもこんなに注ぐのですか?」と聞いたら、「僕は、ちびちびとの飲むのは好きじゃない。普通はボトル一本から7杯ぐらいとるのだけど、うちでは3杯が基本」だそうです !もちろん「少し」とお願いすることもできます。結局、4杯飲んで結構良い気分になってしまいました。ハムとチーズもとても面白く(ワインで発酵させたチーズや、あまり燻製っぽくないサラミなどが珍しくて美味しいかった)、大満足。ただし、この店にはパスタやピザ、カルネなどは全くありません。要するに、「飲んべによる、飲んべのための店」なんです。しかし、オーナーの接客もとてもフレンドリー。お客さんもみなさん、とても楽しそうに飲んでいました(それにしても、みなさんよくお飲みになる・・・)。

 最後に、ミラノのマルペンサ空港。ここは出発ロビーの1F上のフードコートでパスタを食べることをオススメします。みなさんが頼んでいたので、つられて海鮮のトマトパスタを食べたのですが、ちゃんとした生パスタです。おなかいっぱい食べて、機内食を回避できました(笑)ただし、「空港値段」です(涙)

「今度は、絶対にナポリに行くぞ」と固く誓って、イタリアの食事は終わりました。

[ 2015/10/19(月) 10:57 ] クレモナレポート| コメント(0)
(newer)|blogtop|(older)
(newer)|blogtop|(older)