柏木真樹 音楽スタジオ

トップページ > Blog > 日記 > 「ブルーマン」日本公演
24
Nov.
2009
2009/11/24 Tue. 11:10
Category:日記

六本木の専用「インボイス劇場」で行なわれている「ブルーマン」の日本公演を見に行きました。昔、暇だった頃は、映画や演劇をかなり頻繁に見に行っていたのですが、ここ数年は時間的にも精神的にも余裕がなく、こうした「文化的活動(笑)」からは足が遠のいていました。

何故「ブルーマン」を見に行こうかと思ったのかと言うと・・・・

実は、毎朝楽しみにしているテレビ番組があります。NHK教育テレビの幼児向け番組「ピタゴラスイッチ」です。これがなかなか面白い。8時10分になるとニュースから「ピタゴラスイッチ」という毎日です(土曜日は7時から)。

この中に「アルゴリズム行進」というコーナーがあります。行進しながらさまざまな体の動きをするものですが、1人でやっているとよくわからないものが、並んでやるとなかなか面白く組み合わさっている。レギューラーのお笑いタレント2人以外に、さまざまな職業の人たちが後について行進するのが「売り」です。ここにブルーマンが登場したのは半年ほど前。その動きに「これは面白そうだ」と思って、せっかくだから見に行こうと思っていたのです。「見たことがある」という人の話を聞くと、概ね「面白いよ」という反応が。思い切って行ってみることにしたのでした。

結果から言うと・・・残念ながらあまり面白いものではありませんでした。期待した「動きと音楽のパフォーマンス」は不十分で、音楽はともかく動きのパフォーマンスはほとんどありません。そのかわり、客席からお客さんを飛び込ませて(やらせた内容から、ハードなやつは「やらせ」でしょう)笑いを取ったり、「動きと衝撃」で笑いを取ったりという、「ドリフターズ」ばりのパフォーマンスにやや辟易してしまいました。

リズムや動きの内容は非常にクオリティの高いものだと思いましたが、そうした「過剰演出」や3D画像を使った大掛かりな仕掛けは、ブルーマン自体のパフォーマンスというよりは商業主義に毒された「刺激の強い見せ物」的な面が目について、とても残念でした。音も刺激的で、目も耳もへとへとになってしまいました。

最初に彼らがストリート・パフォーマンスをやっていた頃は、おそらくリズムとパントマイムの純粋なものだったのだろうと思います。それがコマーシャルベースに乗ることで、残念ながら「フジテレビ化」していったのでしょう。「昔ニューヨークで見た」という人の言っていたステージとはかけ離れたものになっていたようです。

しかし・・・たまにはこういうものも見ないと「老化」してしまうのかもしれませんね。

[ 2009/11/24(火) 11:10 ] 日記| コメント(0)
(newer)|blogtop|(older)
(newer)|blogtop|(older)