柏木真樹 音楽スタジオ

トップページ > Blog > コンサート > アズール弦楽合奏団第5回演奏会
08
Sep.
2014


昨日(9月7日)、アズール弦楽合奏団の第5回演奏会を無事終了することができました。
ご来場下さった方には、心より御礼申し上げます。

アズールは、パソコン通信のニフティ時代に「レイトスターターにオーケストラを体験してもらう」ために活動をしていた「ドレ会」を基に、2000年から活動を続けている合奏団です。子どもの頃から楽器に親しんだ人はほとんどおらず、40代、50代で初めて楽器を持った人もいます。それでも、私の厳しい要求に、少しずつですが前進しています。

演奏会後に記念撮影をしました。これは「B面」です(笑)(C)伊東雨音

パーセル:「アブデラザール組曲」
コレッリ:クリスマス協奏曲(指揮者なし)
バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調(オーボエ:小山祐生さん)
エルガー:弦楽セレナーデ
アンコール:大山元:開放の弦奏

昨日は、アズールの演奏の前に、私とピアニストの筒井さんでプレ・トークをしました。題して「バロック音楽にはこんな面白い習慣があった」。スイング(イネガル)や付点、アドリブなどの話を、コレッリのソナタとヘンデルのソナタを使って20分ほどしました。このような合奏団ですから、お客さんもあまり詳しくない方が多いので、話に「へえ!」という顔をしている人もたくさんいました。

アズールはレイトスターターがほとんどのオーケストラですから、演奏の水準はそれほど高くはありません。演奏のレヴェルを上げることはもちろんですが、せっかく聞きに来てくださったお客さまに少しでも喜んでいただけるよう、少しずつ工夫をこらしていきたいと思っています。プレ・トークもそのひとつの試みです。プログラムも、わかりやすく、しかしたっぷりと読み応えがあるように作りました。

オーボエの小山さんとは初共演。とても真面目な、端正な演奏をされる方で、あれこれとお願いしたことを、お願いした以上に実現してくださいました。とても優しい方でもあり、演奏会後の打ち上げでもメンバーにいろいろとお話をしてくださいました。ほんとうにありがとうございました。

終演後にスミスさんに団員から花束を。少しばかりうるうるしている人が多かったように思います。もちろん、スミスさんの目も真っ赤!(C)伊東雨音

今回のコンサートは、ある意味でとても思い出に残るものでした。メンバー最高齢のチャールズ・スミスさん(79歳!)が今回のコンサートで引退されます。まだまだ演奏できるとは思い、とても残念で寂しいのですが、隔週の練習に通うのは身体の負担が大きすぎるようです。これからは、私たちの方からスミスさんのところに押し掛けて、アンサンブルを楽しんでいただきたい、そして、体調が良いときは、これからもアズールに遊びに来ていただきたいと思っています。

私自身は、まだまだ本調子からはほど遠い状態で、反省点満載のコンサートでした。プレ・トークの時には、生まれて初めて右腕が震える、という経験をしてしまいました。演奏から少し離れていたことも問題だったと思います。少しずつ、少しずつ、万全にしていきたいと思っています。

来年は、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルなどの曲を考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

[ 2014/09/08(月) 18:52 ] コンサート, 日記| コメント(0)
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