柏木真樹 音楽スタジオ

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28
Nov.
2011
2011/11/28 Mon. 15:03
Category:音楽的主張

最近、あるアマチュアオーケストラのコンサートマスターからこんな話を聞きました。

「指揮者に、もっとザッツを出せ、と言われる。他のパートが出るのを間違えるのは、コンサートマスターがきちんと動いてみせないからだ、と言われたけど、コンサートマスターって、そんなにザッツを出すものなの?」

 

うーん、とうなってしまいました。アマチュア・プレーヤーならともかく、指揮者がそういうことを言うとは・・・

こういった勘違いは、アマチュアのベテラン奏者に多く見られます。「トップの仕事はザッツを出すこと」という誤解は、かなり広まっているのではないかと思います。(私が今までご一緒させていただいた指揮者で「これは凄い!」と思えた方が、勘違いをして大げさに動いていた若い頃の私に「指揮者は俺だぜ」と、にやっと笑われたことを思い出します。)

そうなんです。指揮者を見ていれば、入るところなどはわかるものなのです。それがわからないとしたら、指揮者が悪い(笑)もちろん、奏者が楽譜を見ていなければ論外ですが・・・

 

アンサンブルなどをしていると、「トップはザッツを出して、みんながそれに合わせるんですよね」という質問をよく受けます。答えはもちろん「違います!」

オーケストラにしてもアンサンブルにしても、アマチュアの方には、必要以上に体を動かしているリーダーが多いような気がします。きちんと、しっかり弾いて、自然に体が動いていればよいのです。もちろん、何かあった時には、きっちりとザッツを出すことが必要ですが、指揮者が優れていれば、それすらほとんど必要ありません。

リーダーは、堂々と弾いて、プレーヤーをリードすれば良いのです。

[ 2011/11/28(月) 15:03 ] 音楽的主張| コメント(0)
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