今日は、あるカルテットを聴きに行きました。なかなか演奏会に行く時間が取れないのですが、できるだけ良い演奏に触れたいと思って、年に何度かは選んでいくようにしています。シューベルト、バルトーク、ドヴォルザークというプログラム。結局・・前半だけで帰ってしまう羽目になりました。
シューベルトの1楽章。のっけから(数小節目)ファーストが半音間違えて、まるでバルトークかと思わせる和音! 同じ形が繰り返しを含めて4回出てくるのですが、かろうじてハーモニーになったのは3回目だけ。まぁ、これはほんのご愛嬌で、とにかく音程が無茶苦茶。ファーストは、指も十分に回らない状態で、細かい音がはっきりしません。「昔聞いたときは、すごく良いカルテットだと思ったんだけど・・」とがっかりです。もっとも、そのときとはメンバーがほとんど入れ替わっていますが。アンサンブルの能力が非常に高く、弓の使い方、奏法、音の作り方など、学ぶべきところはいくらでもあるのですが、とにかく不快感が強すぎて、聴いていられません。残念でした。
次のバルトークで、気持ちの悪さは頂点に達します。合っていない協和音は、「汚い」「違う」という意識が強いのですが、合っていない不協和音は、とにかく「不快」なんですね。とても好きな曲なので楽しみにしていたのですが、とうとう後半は聞かずに帰りました。
満員のお客さん、大方、好意的な拍手をしていたのですが、中に顔をしかめて拍手をしない人もちらほらと見えました。私のとなりの(見知らぬ)女性も、途中で顔をしかめて下を向いたまま。きっと、同じように感じたのだろうと思います。 来週もまたカルテットを聞きにいくのですが、今度は心地よい演奏会であることを期待したいです。