昨年の10月のエントリーで、成長期からゲームをやりすぎて手首が曲がったままになった30代の男性の話を書きました。とても真面目にトレーニングを続け、日常生活でも十分に注意を払って生活するようになり(もちろんヴァイオリンを弾くときにも)、ようやく改善のめどが立ちました。
彼は、長いゲーム生活とデスクワークで、手首が曲がっただけでなく、姿勢もとても悪く、首が完全に前に落ちている状態でした。もともと背が高く首も長いので、かなりの負担だったようです。背中が丸く、首が前に落ちていると、指の運動能力も著しく落ちます。何より、肩こりが酷く、頭もすっきりしないことが多かったようです。
レッスンを始めて2ヶ月ほどで、姿勢はかなり良くなりました。「健康診断で身長が2センチ伸びてました!」という報告を受けたのは、レッスン開始から3ヶ月経った頃です。その頃には肩こりも完全にとれ、日常生活もかなり楽になっていましたが、手首はさすがに難物。しかし、今日レッスンで楽器を構えた姿勢を見て「ひょっとしたら」と思って手首をチェック。写真を比べていただけるとわかると思いますが、かなり改善しています。もう一歩、というところでしょうか。
身体の調整は、場合によってはかなり根気を必要としますが、改善することが圧倒的に多いと思います。皆さんも、身体のチェックを怠らないようにしましょうね。