先日のレッスンのことです。
ある生徒が、肩も首も背中も前面も「ガチガチ」に力が入った状態でやってきました。仕事のストレスで体が固まってしまうことが多いので、レッスン前に体を緩めることもしばしばなのですが、それにしてもひどい「懲り」です。
「どうしたの?」
「蝉が・・・」
「???」
この生徒は、大の虫嫌い。ゴキブリが恐い、ということは聞いていました。すでに「死体」になっていてもダメだそうで、「片付けてもらうのにお父さんを呼んだ」という話をしていたこともあります。ところが、嫌いなのはゴキブリだけではありませんでした。
「マンションのドアのすぐそばの天井に蝉が止まっていて、近づくと飛んでくるんです・・・」
どうもこの蝉くん、生徒の家の扉そばの電灯が気に入ったらしく、飛んでは戻る、を繰り返したらしい。生徒は玄関を開けたとたんに蝉が入ってくるのでは、という恐怖に怯え、何もできない状態。結局、ご近所さんの助けを借りて蝉を追い払うまで1時間、外で重い荷物を持ったまま怯えていたとか。結局、上半身がガチガチのになってしまいました。
「なんで蝉が恐いの?」
「だって、大きいじゃないですか。カブトムシだって嫌です」
確かに虫嫌いの人は少なくないですが、これほどダメだとは・・・ヴァイオリンが上手になるためにも、虫さんには、この生徒のまわりに飛んでいかないようにお願いしたいものです(笑)
(暴露は本人に「強引に」了解を取ってます/笑)