[3月21日]
ストリングス・アズールの第二回演奏会がありました。ご来場下さった方々、どうもありがとうございました。
曲目は
- アルビノーニ:5声のためのソナタ
- バッハ:チェンバロ協奏曲ニ短調(チェンバロ独奏:鷲崎美和さん)
- グリーグ:ホルベルク組曲
- マーラー:アダージエット
- アンコール/シベリウス:アンダンテ・フェスティーボ
アズールの活動が始まってから10年。単独のコンサートは2度目です。もともと、アズールは演奏会をすることを目的としていなかったので(今でも、ですが)、練習が始まる時には「次のコンサートの曲を決めて練習を始める」というやりかたではありません。練習する曲をとりあえず(少なめに)決めて、練習が始まったら加える曲を決める。コンサートをやるのであれば、そのときに練習している曲でプログラムを構成するかどうか決める、という、やや不思議な決め方になります。
アズールのコンサートは「発表会」という位置づけで(笑)、団員は積極的にお客さんを呼びません。「こんな演奏を聴いていただくのは申し訳ない」と持っているメンバーが多いからです。自分たちの力量を良く知っていることと、練習(や個人レッスン)の過程で理想を高く持つようになって、「できていない状態」が目につくからです。しかし、ひいき目でなく見ても、そろそろこのような意識から脱却しても良いのではないかと思います。
アズールは、ほとんどのメンバーが着実に「上手になる」過程にあります。これはとても大きな利点で、自分が伸びていくことと同時に、合奏団でできることも進歩するからです。
今回のコンサートは、私にとってはたくさんの反省点があるものでした。ずっと参加したり聴いたりしてくれている人たちから「アズールらしくない、普通のアマオケになりつつある」という鋭い指摘をされたことで「やはり」と気づきました。こだわることにこだわる(変な日本語ですね・・・)よりも、安全運転や「破綻しない」練習をたくさんしてしまったことがその原因です。
いずれにせよ、まだまだ「伸び盛り」のメンバーに囲まれて、指揮者としては幸せな限り。もっと面白くなるようにいろいろと考えていきたいと思います。