年に一度、アズールは集中練習をしています。今回は、最近木場にできた都の施設で、希望者が宿泊する形での集中練習を行いました。ほぼ全員が参加し、二日にわたってたっぷりと練習ができました。
アズールの活動が正式にスタートしてから5年ですが、参加者のほとんどが「成長期」にあるため、年々、確実にレヴェルがアップしています。今回のメインテーマは、エルガーの「弦楽セレナーデ」ですが、かなり良い反応ができるようになってきました。
エルガーのスコアを見たことがある方ならご存知だと思いますが、この曲は、非常に細かく様々なことが指示されていて、書かれている通りに演奏することが非常に難しい曲です。難易度が高い、ということではなく、細心の注意が必要なのです。私は楽譜にとてもこだわるので、要求もとても細かいことになりますが、そうしたことに反応するようになってきました。楽譜に書かれていることを「ここは強くでしょ」というのではなく、「なぜ、ここがフォルテなのか」ということに重点を置いて説明してきた成果かもしれません。いつも言っていることですが、「楽譜に指示があるから強く弾く」のではなく、「そこを強く弾きたい」と感じる力をつけることが大切だと思っています。その点で、アズールのメンバーは貴重な経験ができているのではないかと、自負しています。
今回の合宿は、これまでになく「練習のしがいがある」ものでした。私だけでなく、メンバーのみなさんも、心地よい疲れを感じたことだろうと思います。