旧聞になってしまいましたが・・・
去る6月21日に、スタジオでライブを行いました。
突然、こうした催しをやるつもりになったのには、大きな理由があります。
この3年ほど、さまざまなことがあって心身ともに非常につらい状態でした。
すぐに復活するかと思っていたのですが、なかなか浮上のきっかけがつかめません。
そんなときに、昨年夏、弟とトリオを弾いて、心から楽しめたことを思い出しました。
自分にとって何が一番大切なのか、これからどうしたいのか。
3ヶ月ほど悩んで、「よし、ヴァイオリンを弾こう」と決心したのです。
自分も楽しめて、聴いてくださる人たちも楽しめるライブをやってみよう、と思いました。
3週間ほど、レッスンを少し減らしながら、久しぶりに楽器と一心に触れることができました。
自分がどのくらいのことができるのか、イメージ通りに弾くためにどのくらいの練習が必要なのか、
さまざまなことを考えながら、自分を追い込んでみました。
自分には少しばかり高すぎるハードルを課して、プログラムを設定しました。弾いた曲は20曲以上。
もちろん、初めての曲は4曲だけですが、それでも、練習は自分が考えているより厳しいものでした。
結果的に、やってみて大正解だったと思います。
自分が音楽に対して何を考えているのか、どう感じているのかを改めて確認できました。
曲数が多かったこともあり、練習が十分だったとは言えず、演奏にはかなり傷がありましたが、
聴いてくださった方みなさんが、それなりに楽しんでいただけたと思っています。
自分にとって必要なのは、音楽ともっともっと濃密に触れること。
普段のように、レッスンをしたり原稿を書いたりしているだけではなく、
自分自身が音楽ともっと真正面に向き合わなくてはならない、
それが、自分が元気になるためにも最も大切なことだ、と理解しました。
これからは、定期的に小さなライブを積み上げていこうと思います。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。