めっきり涼しくなりましたが、ちょっとばかり怖い話をひとつ・・・
その不思議な現象に気づいたのは、もうだいぶ前の話です。
私のレッスンスタジオの真ん中、ちょうど生徒が立つ位置ほどに、カーペットが敷いてあります。もともとはホット・カーペットだったのですが、暖める部分が壊れてしまい、今はたんなる絨毯と化しています。この絨毯、何故か、毎日「歩く」のです・・・
最初の写真は定位置。譜面台の前に生徒が立つ時に、カーペットの端にちょうど足が来るように敷かれています。それが、ふと気づくと、二枚目の写真の位置にカーペットが移動しているのです。最初は何気なく見過ごしていたのですが、朝来ると「あれ? 昨日と位置が違っているような気がする」どうも、出口の方に向かって、少しずつ移動しているようなのです。
そういえば、このビルにはちょっとしたいわくがあります。
このビルを建てたオーナーは、バブルが崩壊してビルを手放しました。その後の所有者は、危ない系不動産屋にだまされて乗っ取られ、社長の家も速攻で取り壊し・・・その後にオーナーになった危ない系不動産屋の時代は、得体の知れない若い衆が始終出入りしている部屋がありました・・・「おれおれ詐欺」でもやっていたのではないか、と、噂していたものです。さぞや怨念がこもっていることでしょう・・・
で、原因が判明しました。
生徒がヴァイオリンを弾いている時に、少しずつ後ろに絨毯を蹴飛ばすのです。ヴァイオリンを弾くとき、足はかかと重心ではありません。やってみるとわかるのですが、わずかに後ろに加速度がかかります。それがつもりつもって、少しずつ絨毯が移動してしまうのですね。
どうですか? ちょっぴり怖かったでしょ(笑)