10日は、春日部市立病院でのロビーコンサートに行ってきました。
演目は・・・8月のコンサートから間がなかったこともあり、8月のコンサートからの持ち越しが中心でした。
プログラム
夏の思い出
スーベニール(ドルドラ)
少年時代
夏のメドレー
アンダルシアのロマンス(サラサーテ)
サマー
タイスの瞑想曲(マスネ)
赤とんぼ
このコンサート用の打ち合わせをしていた時には、まだまだ猛暑続き。気象庁の発表でも「10月まで残暑」などと報道されていましたので、「まだ夏のプログラムがいいよね」という雰囲気だったのですが・・・2日ほど前からやや秋の気配が・・・どちらでもよいように準備するには時間が足らず、このプログラムで決行しました。事前にファイルを送って、プログラムや歌詞を印刷した物を配っているので、急に変更するのも難しいのです。
春日部駅に降りると、「暑い!」という感じだったのですが、日陰に入ると風は秋模様。やっぱり秋の方がよかったなぁ・・と思いながら病院に到着。いつものように、ロビーは入院患者さん、病院スタッフ、外来で偶然見つけた方などでいっぱいです。
私たちのコンサートは、基本的に高齢者を意識したものです。病院に入院している患者さんは圧倒的に高齢者が多く、楽しみが少ないのも高齢者だからです。ですから、歌を一緒に歌うことを必ずプログラムに入れ、歌曲をヴァイオリンで弾く時は、できるだけ歌を聴いているような気分を味わえるように、と思いながら演奏しています。
このようなコンサートで、張り切って歌うのはたいてい女性。歌が好きな女性たちが大きな声で歌い、男性はこっそり、というパターンがおおいのですが、今回は違いました。ヴァイオリンの正面に座った男性陣を中心に、男性の声の方が圧倒的に大きかったのです。これはとても珍しいことで、楽しみながら弾くことができました。
「タイス」を弾く時には、いつも「この曲は美しいので、結婚式で弾いてほしい、ともよく言われるのですが、実はとんでもない曲なんです」という口上を入れます。「実は、神父と娼婦の・・・・」と話しだすと、曲を知っていた人でも「へー」という反応があります。(知らない方は調べてみてください。びっくり仰天します/笑)
終了後、男性の入院患者さんから声がかかりました。「私も病院でボランティアをやってるんです。民謡ですけどね」どうやら、地元で活動されている方のようでした。本来なら、地元の方がたくさんこのような活動に参加されるとよいのでしょうね。しかし、あるスタッフが話してくれましたが「やってくると、学芸会みたいなこともあって難しい」のだそうです。できるだけ、このような活動は続けていきたいと思っています。