[8月29日の日記]
毎年行なっているアンサンブルセミナーですが、今年から少しスタイルを変えることにしました。
6年前にこのセミナーを始めたのは「カルテットなどの室内楽をできるだけ良い状態で経験してもらう」ことを目的としていました。ですから、数人のプロとベテランのアマチュアの「トレーナー」陣の中に、レイトスターターの生徒が入ってカルテットをする、ということが基本形でした。合宿では、2〜3時間の練習時間を取り、最後に小さな発表会をしていました。
最初の数回は、この形でほとんどの人が楽しめましたが、生徒が上達して様々な経験を積むにつれて、だんだん要求が高くなって来たのです。せっかく高いお金を払って合宿をするのに、もっと完成度の高いものがやりたい、もっと得られるものが欲しい、ということになったのです。
実は、このセミナーの原形には、昔の「ドレ会」のイメージがありました。生徒は参加しても2、3回まで。どんどん入れ替わって「体験の場」として続けていくつもりだったのです。しかし、さまざまな事情から、進化した生徒の要求にも応える必要があると感じるようになりました。
そこで、今回。
事前に2回の合わせを行ない、セミナーでさらに完成度を上げる、というスタイルにすることになりました。今日はその第一回目の事前練習会。
結果としては、こうした企画にして良かったと思います。合宿まで2、3週間ある時点で合わせることで、生徒が曲を良く理解して練習できるからです。
今回の結果は合宿が終るまでわかりませんが、これからもできるだけ「よい経験ができる場」として、こうしたセミナーを続けていきたいと思っています。