今日は、あるアマチュアオーケストラの演奏会を聴きに行きました。モーツァルトとベートーヴェンのプログラムです。このオーケストラの演奏会は毎年のように聴いているのですが、自分がオーケストラのトレーナーをやっていると、視点もやや変わってきますね。このオーケストラに限らず、アマチュアオーケストラを聴きに行ったりエキストラで出演したりすると昔から感じていたことがあります。それは、弾けている割に演奏効果があがっていない、ということです。みなさん、とても達者に弾いています。難しいパッセージでも十分に対応できていることが多いのですが、「それなりに」聞こえないことが多いのです。原因は明らかで、音を作るイメージが足りないことだと思います。
楽器を演奏するときは、音のイメージを作って、それを実現するための適切な方法をとることが必要です。具体的には、作曲家の書いたものをどのような音で演奏するかというイメージを具体的に作り、どのような奏法がそのために必要かを考えることが大切なのです。そういったトレーニングができないと、せっかくの能力を十分に活かすことができないのです。
私は、今回は特に、「どうしたらよさそうかな」ということを考えながら聴いてしまいました。あまり良い聴き方とは言えないのかも知れませんね。