今日は、グリーンの弦分奏でした。今期の分奏では、練習の始めに「楽器を弾くための体の使い方」を、毎回一つに絞って説明しています。サラサーテの連載にあやかったわけではありませんが、最近の「マイブーム」でもあります。今回は、「正しい座り方、立ち方」の話です。具体的には、骨盤の状態、股関節などの問題について、簡単なトレーニングを含めて説明させていただきました。何人かのメンバーを例にとって、骨盤が歪んでいる状態、股関節が動かない状態などを理解していただきました。その後、みなさんで実際に歩いていただいたり、「股割り」をしたり、という手順です。
普段、レッスンやアズールでやっているのと違い、30人ほどの参加者で体を使うトレーニングをしていると、何やら怪しい雰囲気が(苦笑)。「オーケストラの練習というより、相撲部屋??」という笑いが漏れました。
私は、オーケストラのトレーナーの役割は、目的の演奏会に向かって演奏を整えていくことと、オーケストラの状態そのものを向上させることの二つであると思っています。演奏会が定期的にあると、後者はおざなりにされがちですが、少し、こんなことにもこだわってみようかと思っています。