恒例になった「春爛漫コンサート」。歌とピアノ、ヴァイオリンでのコンサートです。
会場の「かやの木」は、古い農家を使って、今は茶房をやっています。土間にピアノが置かれ、お客さんは10席ほどの椅子席とあとは40人ほどが畳に座って聞く、という風変わりなコンサートです。今年で4回目になり、毎回いらして下さる方もいて、チケットはすぐに完売。演奏曲は、昨年までのお客さんから「聴きたい曲」をアンケートをとった結果で構成されています。私が弾いたのは、ベートーヴェンの「ロマンスへ長調」、ヴィニアフスキーの「スケルツォタランテラ」、クライスラーの「ヴィーン奇想曲」です。その後お茶の時間になり、その間に、パガニーニの「カンタービレ」、ドヴォルジャークの「ユモレスク」、モンティの「チャールダシュ」(+歌もの一曲)を演奏させていただきました。
私にとってはうん十年ぶりのヴィニアフスキーが今回の課題でした。久しぶりに「指をまわす」練習ができたことはとても大きな収穫。途中で事故がありましたが、全体としては面白く聞いていただけたかな、と思っています。曲数がありましたが、なんとか持つようにはなってきました。レクチャーコンサートのようなものと同時に、お客さんに楽しんでいただけるコンサートも、少しずつ内容を充実させていきたいと思っています。
それにしても、最近の若者は技術力が上がりましたね。私が若い頃は、スケルツォ・タランテラは「難しい曲」の部類だったのですが、最近は音大を目指している子どもたちは、小学生や中学生が難なく弾いているのですから。私が練習しているところに音大を目指している生徒がやってきたことがあったのですが、「Yちゃん、もっと速く弾いたでしょ?」と聞いたら、さも簡単に「ハイ!」と返事をされてしまいました(苦笑)
さて来年は・・・「カルメン」を弾いてほしいと言われているのですが、さすがに・・・