急に飛び込んできた話なのですが、カルテットでのお座敷がかかりました。シンポジウムの開会と休憩時での演奏です。平日なので、環SQそのものでは出演できず、ヴィオラとチェロを交代してモーツァルトを2曲(14番、19番)演奏しました。カザルスホールでの演奏ということで、ちょっぴり楽しみでした。
主婦の友社がカザルスホールを手放すとき、ホールがどうなるか、とても心配していた方も多いと思います。当初は取り壊すという話だったのですが、一応、器は残りました。アマチュア室内楽フェスティバルやヴィオラスペースなどの、カザルスホールやテレビマンユニオンが企画したものは、形を変える、場所を紀尾井ホールなどに移すなどして続いているものもありますが、私自身は、形態が変わってから初めてのホール訪問でした。以前、チケットセンターがあった建物や主婦の友本社は撤去され、カザルスホールとヴォーリーズホールのあった建物だけが残っています。カザルスホール以外のスペースは、日大の法科大学院となり、ホールだけが残っている状態です。もちろん、ホールの中は変化なく、以前の良い音を感じることができました。開幕と幕間の「ざわざわした」中での演奏で、時々集中できないこともありましたが、それなりに面白かったと思います。