●10月18日の日記
縁あって、春日部市の市民病院で訪問コンサートを行いました。形式的には以前他の病院でやっていた「病棟コンサート」の形と同じですが、若干時間が短め。ロビーですから、入院患者さんだけでなく、一般の人もいらっしゃいました。
演目
- エルガー:愛の挨拶
- クライスラー:美しきロスマリン
- 日本の歌:月の砂漠、宵待草、赤とんぼ
- ダニー・ボーイ
- サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
- 見上げてごらん夜の星を
それほど広くはありませんが、ロビーは患者さんや職員などでいっぱいに。近くに住んでいる友人もどこで嗅ぎ付けたのか(笑)聞きにきてくれました。
病院での入院生活は、もちろん病気との闘いでですが、それよりも精神的に滅入ってしまうことが多いものです。楽しみもなく、食事も好きなものを食べられない。そんな中で、少しでも心を安らかに、楽しんでいただけたらと思うのです。長い闘病生活を送られているのかもしれません、何人かの患者さんたちは、歌や演奏に涙していました。
私は、リサイタルをやって高いお金を取れるようなヴァイオリン弾きではありませんが、それでも、こうして喜んでいただけることは自分にとっても嬉しいものです。このような企画は、これからもできる限り続けて行きたいと思っています。