めっきり暖かくなりました。午前中、レッスン場所に向かう時から少々汗ばんでしまうような気温です。近くの六義園の枝垂桜も、ようやく見頃を迎えたようです。実は、3月22日からずっと「ライトアップ」をしていたのですが、二度も延長して、完全に読みが外れた形になりました。確か去年の紅葉も大外しで、ライトアップの期間がずいぶん伸びたように覚えています。この手の予想は難しいものですね。
今日は、大山さんの曲のCDの完成祝いでした。装丁をしてみると、「本物のような」感じになりました。もちろん、大山さんも大喜びです。
今回の録音、演奏の出来はともかく、非常に貴重な勉強になりました。ホールでの録音をじっくり聞いてみて、自分ができていないこと、音の傷などがどのようにして起きるのかをじっくり検証できたからです。ソリストとしてのキャリアのない私がこれからさらにグレードアップするために、また自分の演奏技術を高めるためにも、こうしたことがどうしても必要であると痛感しました。
実は、私は自分の演奏のプレイバックを聞くのが大きらいでした。「演奏した本人は何が良くて何がダメだったかわかっているのだから聴いてもしょうがない」と思っていたことが一番大きな理由です。確かに、弾いて失敗したところは覚えていますから、「どこがおかしかったのか」という聴き方をするならば意味がありません。しかし、「何故おかしかったのか」を検証するためには、非常に役に立つことがわかりました。特に今回のように、同じものを何回か録音してあると、録音を聞きながら自分の体の使い方を再現してみることで、どこに問題が生じていたかをはっきりと認識することが出来ます。「こんな使い方があるんだ」と、とても大きな発見をしました。何を得たか、ということは、レッスンや奏法研究などにじっくり反映していきたいと思っています。