ピアノのKEI先生が、以前から茨城県日立市にある老人施設で音楽療法の活動をやっているのですが、そこで、「特別コンサート」としてデュエットの演奏会を行いました。プログラムは、クライスラー/愛の喜び、ユーモレスク、チャルダーシュ、その他、歌ものなど
全体で1時間ほどのコンサートですが、途中の曲は、入所していたり、デイサービスで通っているおじいさん/おばあさんに歌を歌ってもらうという趣向。普段、ピアノの伴奏で歌を歌ってもらっているそうなので、まだ元気な方達は、比較的大きな声で歌ってくれます。もちろん、痴呆が進んでいる方も多く、全く口を開かない人も少なくありません。しかし、ヴァイオリンを直接聞くことは「初めて」という方も多く、とても喜んでいただけました。
とても印象的なこともありました。以前、少しばかり面識があった方が入所されているのですが、コンサートが始まってしばらくは、痴呆が進んでいて、ヴァイオリンにもピアノにも全く興味を示さなかったのです。それが、ユーモレスクが始まると私の方を見て、それ以降は、じっとこちらを凝視し続けていました。何か琴線に触れるものがあったのでしょうか。
こうした活動は、とても良いものだと思うのですが、一回きりではあまり意味がないかもしれません。できれば、続けてやってみたいと思っています。
ちなみに・・・昼食に連れて行ってもらった日立駅のそばのお店がとても美味しかったです。日立の地物のお魚がどっさり・・・昼からいいのかなぁ、と思いつつ・・うにゃうにゃ