昨日は、自分にとって大きな分岐点になる企画である、レクチャーコンサートを行ないました。ほぼ満席になる状態でした。ご来場くださった皆様に、厚く御礼を申し上げます。
今回の企画の主要な点は、二台のピアノを聞き比べていただいて違いを知っていただくこと、そこからモーツァルトのイメージを少し拡げていただきたいこと、さらに、5曲のソナタを聴いていただいて、モーツァルトがどのように変わっていったのかを感じていただくことが主眼でした。その行きつく先は、古典調律の時代の作曲家であるモーツァルトが何故「コンテンポラリー」でありうるのか、ということを考えていただきたかったのです。
結果的には、なんとか及第点をいただけるコンサートになったのではないか、と思います。ピアノの弾き比べ(音律の違うピアノの弾き比べ、古典調律のピアノの調性による違い)は、多くの方に驚きを持っていただけたようです。ヴァイオリンも、三通りの音程/奏法で弾き分けたのですが、気がついて下さった方もたくさんいらっしゃり、それぞれの面白さを感じていただけたと思います。このコンサートをきっかけに、モーツァルトや古典派の音楽に対する興味が更に広がっていただければ、企画者としてこんなに嬉しいことはありません。
アンケートの回収率が50%を超えたのも、嬉しい誤算でした。改善すべき点や演奏についてのご意見もいくつかありました。いただいたご意見を参考にして、さらに精進していきたいと思います。
自分自身のついては、反省点がたくさんあります。大切なことを話忘れていたり、演奏についてももう少し余裕が欲しかったことなど、これからの活動に役に立つと思われる経験をさせていただきました。
共演者、お手伝いをして下さった方々にも、こころより感謝いたします。このような企画を来年以降も続けていくつもりですので、みなさまのご理解、ご協力を重ねてお願いいたします。
どうもありがとうございました。