柏木真樹 音楽スタジオ

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過去に行っていた生徒向け音楽講座の記録です。

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No.6「フィンガリングとボウイングの発想法・基礎編」

[日時]2005年10月10日

[内容]フィンガリングの考え方、ボウイングのつけ方の基本的発想法。フィンガリングやボウイングの考え方には「指示通りに」「弾きやすいから」「どう弾くべきかを考えて」の三つの段階がある。ある意味では当然の「進化」なのだが、この変化が何故おきるのか、最終的な段階に到達できるためには何が必要かを考察する。

 

【1】 フィンガリングやボウイングが問題になる理由と基本的な発想

(1) フィンガリングやボウイングが問題になる理由

  •    1) 機能的な問題
  •    2) 奏法の問題
  •    3) 右手と左手の対立
  •    4) 音楽的な問題

(2) 楽譜に書かれているフィンガリングやボウイングの意味

  •    1) ボウイングとアーティキュレーションおよびフレーズの関係
  •    2) 楽譜に書かれているフィンガリングの意味

 

【2】 フィンガリングの原則と実例、応用

(1) 基本的なフィンガリングの原則と実例

   1) 開放弦にまつわる問題

  •     ① 上行、下降による開放弦の使用
  •     ② ヴィブラートが必要な場合
  •     ③ アーティキュレーションの問題
  •     ④ 機能的な問題
  •     ⑤ その他

   2) ポジション移動によって起こる問題

  •     ① 無理な跳躍を避けること
  •     ② 頻繁なポジション移動を避けること
  •     ③ 逆モーションのポジション移動やフィンガリングを避ける

   3) スライド・フィンガリングについて

   4) その他の原則

  •     ① 指の強さや運動性能に応じたフィンガリングを考える
  •     ② 無理のない指を選択する
  •     ③ 頭の反応による指の選択

(2) 音楽的な、応用力のあるフィンガリングを考えるために必要な要素と考え方

   1) 運動の視点で考えた要素

  •     ① ポジションを柔軟に使うこと
  •     ② 開放弦の有効な利用
  •     ③ ポジション移動の典型的な例
  •     ④ その他

   2) 音楽的要素

  •     ① 表現のために特定のフィンガリングを選択する場合
  •     ② アーティキュレーションの問題
  •     ③ その他の事例

   3) 複合的な問題

(3) 実例と応用問題

 

【3】 ボウイングの原則と実例、応用

(1) 基本的なボウイングの原則と実例

   1) 物理的な問題

  •     ① 速い弓を要求される場合、立ち上がりをしっかりする場合
  •     ② 音量の増減にふさわしいボウイングの選択
  •     ③ 弓を跳ね上げる音、響きを残す音は、アップが相応しいことが多い。
  •     ④ アウフタクトはアップで演奏されることが多い
  •     ⑤ 弓の速度や奏法などによって変化する弓の位置による影響
  •     ⑥ 物理的に不可能なフレージング・スラーを切ること
  •     ⑦ 付点の処理
  •     ⑧ 重音の処理

   2) 音楽的問題

  •     ① 長いディナーミクの変化がある場合
  •     ② 形をそろえること
  •     ③ 様式によるボウイングの選択

   3) アンサンブルの問

(2) ボウイングの考え方を広げること

(3) 実例と応用問題

 

【4】 フィンガリングとボウイングの相関